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2014-12-21

鋤田正義「デヴィッド・ボウイ写真展」“TIME – David Bowie by Masayoshi Sukita”に行きました(感想/レビュー)

鋤田正義「デヴィッド・ボウイ写真展」“TIME – David Bowie by Masayoshi Sukita”に行きました。感想でも書いてみたいと思います。

david bowie sukita 鋤田正義「デヴィッド・ボウイ写真展」“TIME   David Bowie by Masayoshi Sukita”に行きました(感想/レビュー)

日時: 2014年12月4日(木) – 12月9日(火)
場所: スパイラルガーデン1F(東京都港区南青山)/入場無料
協賛: 東京リスマチック株式会社 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
会場構成: 中島英樹(NAKAJIMA DESIGN)
プロデュース: 熊谷朋哉(SLOGAN)
スペシャル・トークショー: 鋤田正義 ✕ リリー・フランキー(ゲスト)
web: http://sukita.jp, http://www.slogan.co.jp/time_davidbowie_sukita/

数々の著名人を写真に収めた鋤田正義氏の「デヴィッド・ボウイ写真展」が開催されるということで、開催期間中である2014年12月6日(土)、青山スパイラルガーデンにて観覧することができました。

無料の写真展ということもあり、写真点数が若干少なめですが、世界一美しい男、世界一変化に富んだ男、デビッド・ボウイの写真の数々が僕の顔をニヤニヤとさせてしまいます。スパイラルガーデンの1Fラウンジスペースを十分に使った写真展となっていて、展示されている写真がとても大きなものが多かった為にデビット・ボウイそのものに包まれているような錯覚を受ける写真展でした。

これまで、ポップアイコンだとかアイドルだとか様々な種類の人気者が存在してきましたが、デビッド・ボウイは人それ自身がカルチャーにまで昇華したアーティストの一人だといえるでしょう。

david bowie sukita2 鋤田正義「デヴィッド・ボウイ写真展」“TIME   David Bowie by Masayoshi Sukita”に行きました(感想/レビュー)

デビッド・ボウイは70年代、グラムロックとファッションとアートを世に送り出しました。80年代、ダンスロックと美しい容姿で世界のアイドルになりました。90年代、迷走を繰り返しながら時代は彼を必要としませんでしたが、ボウイファンドや他アーティストとのコラボレーションなど新しい試みを追及し続けました。そして、90年代最後、アルバム『hours』を発表し時代と共に歩み出しました。2000年代、再びロックスターに返り咲いた彼は精力的に作品を世に送り続けました。しかし、デビッド・ボウイは姿を消してしまいました。それはとても長い沈黙でした。2013年まで10年もの長い年月を経て蘇った彼はやはりデビッド・ボウイそのものでした。

デビッド・ボウイはデビッド・ボウイというアートでありカルチャーだと思うのです。だから、彼の写真が胸元にプリントされたTシャツはアートになり、彼が街並みに佇む姿を収めた写真は彼自身と共に街並みそれ自体も芸術的な装いに見えてしまいます。そして、彼は知的で美しい。こんな形容を女性以外にしても可笑しくないのはデビッド・ボウイだけかもしれません。世代を超え変化してもなお、デビッド・ボウイという存在を求める人々がいます。それはとても素晴らしいことだと思います。

この写真展でグッズを見ていたら、昔からのファンなのでしょうか、一人のおばさんが隣に来て僕に話しかけてきました。そして、Tシャツ高いわねと愚痴を言っていました。たしかに、デビッド・ボウイの写真が印刷されているだけのTシャツに1万円という価格は高いと思います。とても高いです。だけど、それがデビッド・ボウイの価値、値段なのです。

アルバム『Heroes』に採用されたデビッド・ボウイの写真が印刷されているTシャツの価値はとても長い年月を経て高まったと考えられます。

アルバム『Heroes』のジャケット写真はシュールで斬新なポーズでした。曲の世界観とマッチしたこの作品は人々にデビット・ボウイというアイコンを大きく印象付けた要素の一つであったと言えるでしょう。年月は過ぎて2013年、デビッド・ボウイは自らがそれを否定するかのごとく、アルバム『The Next Day』という作品を世に出して、再度我々の前に姿を現しました。その出来事は音楽界、アート界に多大な衝撃を与えました。70年代に鋤田正義氏が撮った一枚の写真がとてつもなく壮大な音楽とアートの物語に関与していたことに他ならないのです。だから、アルバム『Heroes』に採用されたデビッド・ボウイの写真が印刷されているTシャツの価値は高いのです。そして、デビッド・ボウイは常に私たちに影響を与え続けてきたから、デビット・ボウイ自身の価値を保ちつづけた結果であるとも言えます。

david bowie sukita3 鋤田正義「デヴィッド・ボウイ写真展」“TIME   David Bowie by Masayoshi Sukita”に行きました(感想/レビュー)

展示会場にはパンフレット、Tシャツ、ポスター、ポストカードなど様々なグッズが売っていました。Tシャツは買いませんでしたが、思わずいろいろと買いすぎてしまったので、反省しているところです。

デビッド・ボウイは今後も様々なアートやカルチャーシーンで影響を与え続けるでしょう。そして、その影響を受けたアーティスト達がまた誰かに影響を与えて、デビット・ボウイという存在の連鎖は止むことはないと考えています。



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